司馬遼太郎記念館

司馬遼太郎記念館

司馬遼太郎記念館は2001年11月、東大阪市の住宅街の一画に開館しました。司馬遼太郎の自宅と隣接地に建つ安藤忠雄さん設計のコンクリート打ちっ放しの建物で構成されています。地下1階、地上2階、ゆるやかな曲線を描くシンプルな構造で、雑木林風の庭の小径から窓越しに、司馬遼太郎の書斎を間近に見ることができます。

この記念館は「見る」、というより「感じる」「考える」記念館という位置づけです。その代表が、安藤さん設計の新設部分に展開する、高さ11メートル3層吹き抜けの大書架です。約2万冊の蔵書の世界が広がり、まさに、司馬遼太郎の精神を感じることのできる空間です。

公益財団法人 司馬遼太郎記念財団

司馬遼太郎記念財団は2012年2月16日、内閣府から「公益財団法人」の認可を受け、4月1日からこれまで同様、司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪)を拠点にし、名実ともに公益のための文化活動を続けていきます。

この財団は、司馬遼太郎が亡くなった1996年(平成8年)、文化庁から財団法人の認可を受け、11月1日から活動を始めました。親交のあった友人の方々はじめ、マスコミ12社、大阪府、東大阪市が理事として参加、司馬遼太郎の精神を後世に伝えるため、遺産の一部を使って運営してきました。

公益財団法人としての事業は、文化情報の発信を担い、さまざまなことを自由に考える空間としての司馬遼太郎記念館の運営、司馬遼太郎賞、若い世代の知的探求心を奨励するフェローシップ、また、命日の2月12日前後に毎年、東京、大阪交互で開く菜の花忌シンポジウムなどがあります。

私どもは記念館を核に、全国の人々との交流を通じて、文化の輪を広げ、社会に貢献していきます。

司馬遼太郎(しばりょうたろう)

1923(大正12)年、大阪市生まれ。
大阪外国語学校蒙古語部(のち大阪外大、現大阪大学外国語学部)卒業。
1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。
66 年(昭和41)の『竜馬がゆく』『国盗り物語』による菊池寛賞はじめ、多くの賞を受賞。
『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『花神』『関ヶ原』『功名が辻』『峠』『菜の花の沖』といった小説、『街道をゆく』『この国のかたち』『風塵抄』などの紀行、エッセイ、対談などの作品多数出版。